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愛するペットを看取る時、後悔しないために~中編~

いよいよペット霊園へ

 

個別立ち合い火葬という事もあり

玄関先で出迎えていただきました。

 

これからの火葬の全体の流れの説明が

されるので、その間は遺体は祭壇の前に

安置されます。

 

説明が終わると早速火葬のための準備が

行われます。

 

キレイなお花で飾ってペットを送り出す準備を

 

料金プランに含まれている「ゆりかごセット」

に猫をそっと移します。

スタッフさんがやってもくれますが、

私は二度目の時は自分の手で移しました。

 

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サテンのブランケットを身体の上にそっと掛けてあげます

 

この時、渡された念珠を猫の

手に掛けます。

 

その小さな小さな愛猫の手に合う

サイズの念珠を掛けると、

なぜか とても穏やかに見えて

思わず涙があふれ出しました。

 

そして持参した沢山のお花たちで

周りをキレイに飾り付けをしました。

 

フクの場合、白血病末期は

キャットフードやおやつも

満足に食べられなかったので、

天国でたくさん食べてね、と

紙の可愛い容器に入れたフードも

持たせてあげました。

 

いつも猫キックしたり、放り投げて

遊んでいたぬいぐるみも

お供させました。

寂しくないようにね…

 

さて、いよいよ時間が迫ってきました。

 

今まで共に過ごしてきて

見慣れたその生身の姿は、もう

二度と見ることができないのです。

 

愛猫の毛の色や柄、小さな手や

可愛らしい肉球、しっぽ…

 

私は前の晩、フクに“ごめんね!”と

言いながら体毛をほんの少し

ハサミでカットしてしまいました。

 

お守りとして、いつもそばに居たい

気持ちで…

生前はいつもフクは ひとりぼっちで

お留守番して寂しい思いをずっと

させてしまったので…

 

でもこの行為はその人それぞれ

考え方がちがうと思うので

あくまで私がそうしたかっただけです。

 

残されたわずかな時間、

ずーっと話しかけていました。

 

「フク…病院嫌いなのに何度も何度も

連れて行ってごめんね。

注射もたくさん痛い目に合わせてホント

辛かったね…

 

私が薬の飲ませ方ヘタクソで

フクにいっぱいきつい思いさせちゃったね…

 

ごめんね、フク…

でもね、フク、我が家に来て私といっしょに

過ごしてくれてありがとうね。

大好きだよフク…

ありがとう ありがとう

・・・やだよ お別れなんて…お別れなんて…」

 

スタッフさんは時間を気にする私に

優しく大丈夫ですよ。と言ってくれました。

私があまりにも泣くから 少しもらい泣き

しておられました。

 

あ~また思い出して泣いてる私 (苦笑)

 

火葬場に移動する前に

祭壇の前でお線香をあげお参りします。

 

そして、火葬場に移動してきました。

 

お別れの時、愛するペットへ手紙を読み上げる

フクの生身の姿を見る

最後の時がきてしまいました。

 

スタッフさんに許可を得て

フクの写真を飾らせてもらい

さらに時間をいただき、

フクへの手紙を読み上げました。

(手紙の内容は過去の記事で!)

 

溢れる涙をぬぐう事なく

時に声にならない状況になろうと

するのを必死にこらえ、フクに届くよう

精一杯声を出しました。

 

読み終えると、一呼吸おいて

「これより〇〇フクちゃんの火葬を

執り行わせていただきます。」

 

最期に手を合わせフクのその姿を

目に焼き付けようと必死な私…

何度も何度も

フクの名を呼び続けながら…

身体をさすりながら

おでこに口づけをした

 

そして、もう私の手の届かない暗い場所へ…

 

重苦しい金属音が静まり返った空間に

鳴り響き扉が閉まる…

その音が身にしみるほど…

 

「フク、ありがとう…

フク、大好きだよ…

フクちゃん、ありがとう、ありがとう。」

 

ダビに付されるまでは小一時間です。

 

待つ間、私は泣き疲れ、自家用車の中で

シートを倒して横になりました。

 

 

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