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動物病院へ愛猫が旅立った報告の電話

 


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家族同然のフクを失った悲しみ…

 

フクが息を引き取ってから3日後に

お世話になっていた動物病院へ

フクが亡くなった事を報告する為

電話を入れた。

 

泣いて声にならないと頭が真っ白に

なって伝えたい事をきちんと

言えないと思い、あらかじめ

iphoneのメモに書いてみた。

 

それを1度声に出して読み上げて

みたが、やはり涙が込み上げできてしまい

電話を入れるのにしばらくためらっていた。

 

本当は出向いて挨拶をする事を

初めのうちは考えたが、他の飼い主さん

がいらっしゃる前で泣きじゃくると

かえってご迷惑をおかけすると

思い、とりあえず報告だけして

日を改めてご挨拶に伺いたい旨を

電話で伝えようと思った。

 

電話を入れるにあたり、

最後に診察してもらった時の 

事が脳裏によぎりなかなか

電話しきれない…。

 

2日前、最後の診察となった

血液検査の結果では もう亡くなって

いてもおかしくないくらいだと

言われていたのだ…。

 

その根拠となるのは

ヘマトクリットの数値の

低さだと説明を受けた。

 

それ以外の白血球、赤血球、血小板も

全て減少している状態であった。

 

白血病を発症していると

言われた時はその場では泣かなかった

が今回ばかりはフクの症状から

もう残された時間はそんなに

ないと何となく予感はしていた。

 

とはいえ、以前も生命の危機があったが

乗り越えてきたので、心のどこかで

今回も持ち直してくれる事を

何の根拠もなく信じていた私であったが、

前回抗がん剤を打っても効果が現れず、

インターフェロンも同様。

 

…打つ手なし…。

輸血と言っても一時的だと言われ、

フクは嫌がって可哀想だと思うと 

輸血する選択は初めからなかった。

 

血液検査の重要な項目の数値の

説明を受け、フクのその痩せた

身体や苦しそうな表情を見て

明らかに前回の時と違って

事の深刻さを目の当たりにして

涙が溢れてきてその場にしゃがみ込んだ。

 

その時初めて愛猫の死が目の前に

迫っている事を理解した私。

 

それでもこんなに早く別れが

やって来るとは正直思っていなかった。

 

そう、もうすぐフクの7歳の

誕生日である5月5日こどもの日

まで持ちこたえて欲しいと願って

ゴールデンウィークに入る為に

薬も2週間分処方してもらっていた…。

 

だが実際には診察してわずか

2日後に旅立ってしまった。

 

話は戻り、午前中の診察が終わる頃を

見計らって電話をかけた。

 

いつものようにこんにちは!続けて

住んでいる町の名前と

名字、名前 ○○ フクですと名乗った。

 

「 あの…フクは残念ながら、29日

早朝に息を引き取りました…。

( もう、この辺りで涙声!)

先生はじめスタッフの皆様には

毎回丁寧に診察して頂き

心より感謝申し上げます。

まだ気持ちの整理がついていないので

日を改めてご挨拶させて頂くつもり

ですが、皆様にお礼の気持ちをお伝え

したくてご連絡致しまた。

今はコロナウイルスで皆様ご心労が

絶えないと存じますが、どうか

ご自愛なさって下さい。

本当に有難うございました。」

 

こちらが一方的に話すカタチとなり、

私が話し終えると、わざわざありがとう

ございました。と返ってきて電話を切った。

 

診察に行く時のキャリーケースを

見て、ああ…もうこのキャリーケースを

使うことはないんだ…。

 

再び涙が込み上げてきた…。

 

本当につらい、つらい電話であった。

 

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