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狭い空間での生活を受け入れてくれたフクに感謝

突然の出来事に猫は困惑

野良猫生活が1年以上のフクにとって、

突然保護され知らない所へ連れていかれる

ことは相当怖かったのではないかと

当時を振り返るとそう思う。

 

しかも今までは自由におもいっきり 

走り回れたのに急に四畳半の狭い部屋に

閉じ込められたと言ったほうが的確かな、

その環境の劇的な変化に対し、

相当なストレスがかかっていただろう・・・。

 

現に保護するまではとてもなついていて、

私にスリスリしたり車のドアを開けっ放しにすると自分から中へ入ることもある程慣れてきていたが

いざ捕まえると表情が一変した。

 

" 今まで心許していたのに…突然何すんねん? " 

みたいな顔つきに変わり、それから自宅に連れて帰ってもしばらくゲージの奥やトイレの砂の上に

しゃがみ込んでフードを皿に入れたのも

食べなかった。

 

不安と恐怖でいっぱいだったにちがいない。

 

その晩から私は、ほとんどの時間をフクと

この狭い部屋で過ごした。

 

最初の記事に綴ったが、フクをこの四畳半の部屋にずっと居させるつもりはなく、 

先住猫達と慣れさせて一緒に

過ごさせるつもりでいたが、

ウィルス検査でまさかのエイズ 白血病陽生の結果を受け、部屋を隔離せざるを得ない

状況になってしまった。

 

そんな中でもフクは徐々にこの生活に

慣れていってくれた。

 

こうして猫と私の四畳半の共同生活が始まった。

 

また、先住猫の生活も一変し、今後の運命を大きく変えていく事になり、

私自身の認識の甘さを痛感する出来事がやがて訪れるのである…。