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私が初めて室内飼いしたのんちゃん

 

  多頭飼いの際は先住猫のケアを決して忘れてはいけない。

 

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子供の頃から猫は側にいたが私が完全室内飼いを

始めた雌猫のんちゃんが

我が家にやってきたのは2002年7月からだった。

 

世界の猫図鑑を見ては、ラグドールがいいとか

アメリカンショートヘア、

ロシアンブルーなど色々検討するのが楽しくて、

でも結局のところは知人からアメショーっぽい雑種の生後1~2ヶ月の雌猫を譲ってもらった。

 

当時はネットで猫の飼い方など調べるということがなく、本を購入して情報を得ていたので現在

ほど知識もなかったし今までは自由に外へ行き来

出来る猫ばかりで去勢避妊もした事はなかった。 

 

のんちゃんは直ぐに噛み付いたり引っかいたりして私の手足は傷だらけ。

何となく当時を振り返ると、自分の手を使って遊んでいたような感じはする。

だから手に噛み付くクセがついたんではと飼い主側の責任なんだと今は理解できるが、

当時は何でそんなに噛むのかと思って

過ごしてきた。

性格にもよるけれど…。

 

 直ぐに噛み付くので抱っこもできずちょっと寂しいけど、寒くなると布団の中に入ってきて私の

腕枕で眠る事もあり、嬉しい気持ちになった。

 

それもいつの間にか布団に入らなくなり足元やお腹の上でしか寝なくなった。

 

今だから分かるが、2009年新入り猫を迎え入れた事が要因ではなかったのかと・・・

 

本当はのんちゃんは寂しい思いをしていたのでは

ないのかと今振り返ると分かる。

 

でも、雄猫で歳も7歳違うので母性本能からかとても可愛がってくれていたし、

お互いをグルーミングしたり一緒に遊び眠り、

面倒見もよかった。

 

だから布団の中に入らなくなった事など様々な猫が出すサインに気付いてあげれて

なかったのだ。今更ながら痛感…。

 

当時の私は遊ぶ事に夢中で猫に十分な愛情を注いでいなかったと思う。

家族の皆もいることだし私が留守しても大したことはないと勝手に思っていた。

 

 餌も要求すれば与え、与えないと直ぐに引っかいたり噛み付くのんちゃんだから欲しがれば与えていたので、肥満猫になってしまった。

 

それでも元気だからと大して気にもしていなかったのだ。

 

健康診断も避妊手術をした当時にワクチンと

血液検査をした程度であった。高齢になっても太ったままの状態となり小さい足でその体重を

支えるのが大変なのは見て分かる。

 

ある日、怪我をしていたので病院へ連れて行った時獣医さんやスタッフさんを噛んだり引っ掻いたりして迷惑をかけたりもしたので

それ以降特に具合が悪い様子もないので病院へ

行く事は無かった。

要は面倒くさいと思っていたんだと

今更反省しても、もう遅い。

 

私は猫の事を知っているつもりでいたが、

猫が発するわずかなサイン

行動を見逃してしまい、理解しようとしなかった

ツケが後になって取り返しのつかない事態と

なってしまったのである。

 

のんちゃんは、もういない…。

 

ペット霊園では

「のんちゃんは寿命を全うされました…。」

 

そう言って頂いたのだが、私がちゃんと

のんちゃんの身体の事を考えていたら、

まだまだ生きられたに違いない…。

 

私がのんちゃんの寿命を縮めてしまった…。

室内飼いの猫で15歳は早過ぎる。

 

毎日の排泄のチェック、異常がないか排泄物をチェックするのが一番の

飼い主の役割なのに、私は余り気にしてなく家族の誰かが

やってくれるからと、それを怠っていた。

 

元気だから問題ないと解釈していたが猫というのは、辛くても隠そうと

するのだということを知らずに放置していたのだ。

 

2013年12月にフクを保護し、我が家に3匹目を迎えることとなり

のんちゃんのストレスは更に増してしまい、結果的に先住猫に対するケアが

行き届いてなかった為死期を早めてしまったのだと…。

 

本当に悔やんでも悔やみきれない…。

 

   歳を重ねるにつれ猫たちとの思い出もだんだんと記憶から消えてしまうのは

嫌だから、今こうやって思い起こし綴っていきたいと強く思う日々である。

 

私の母もまた、認知症の症状が出ている姿を目の当たりにし、いつか私も

そうならないとも限らないので今やっておきたい…。

そう思う今日この頃。